『線路は続くよどこまでも』
新車購入を検討されているあなた。
今回は気になる値引き額についてのレポートをお伝えする。
新車購入専門誌では、新車価格の限界値引き額が設定されている。
最近発売された雑誌では、スバル エクシーガは15万円が限界値引き。
ホンダ フリードは16万円が限界値引き。
新型アルファード・ヴェルファイアにいたっては、22万円前後が限界値引きという。
この限界値引きというのは、各雑誌社や企業で集めた値引き情報や、値引き企画のようなものを行い算出しているが、一般のユーザーに当てはまるかどうかは疑問だ。
スバル エクシーガでは、7月上旬現在では限界値引き額は15万円という噂が流れているが、一般ユーザーがエクシーガの商談・値引き交渉をする上で、15万円に限りなく近ければ納得なのか、15万円を越えれば納得するべきか。
一般庶民の交渉力では慣れがある雑誌編集者とは違い、一概に宛てにならない。(地域の違いもあるだろう)
一般ユーザーは、雑誌で言われている値引き額を「目標」にするだけで、ある程度で妥協するのが無難なのか・・・。
と、ハッキリ言って、いくらが「適正値引き」なのかさっぱり分からないのが現状である。
今回は、値引き交渉についての一般的な(良く聞く)値引き基準をお伝えしよう。
『バーゲン情報』
値引き掲示板等での発言が多いのが、下記の5つの値引き項目である。
車両本体値引き
メーカーオプション値引き
ディーラーオプション値引き
下取り価格の上乗せ
ローン金利 実質年利を下げる
この各項目で、値引き限界額を設定し、各項目が限界に近づけるよう、各項目ごとに区切って、商談・値引き交渉をするといったやり方が、一般的。
●各項目別での値引き額
車両本体の5%引き
オプション価格の5%引き
ディーラーオプション価格の20%引き
下取り価格:流通買取店数社とメーカー下取りを比べたうちの最高額+10万
ローン金利年率:1%ダウン
上記値引率を例えると
車両本体 200万円(値引き10万)
MOP 20万円(値引き1万円)
DOP 30万円(値引き6万円)
合計値引き額 16万円+下取り10万円アップ+年率1%ダウン
上記の仮想見積もりであれば、値引き16万円前後が限界値といわれる数値。
16万円を越える値引き額が取れれば、「大幅値引き」だ。
MOPについては、販売店となるディーラーがオプションを買い取り装着をするわけではない為、値引きが出来ない。
販売店が仕入れを行い、原価差額で利益を得ている、車両本体・DOPから値引きを引き出す事になる。
『大幅値引き』
下取り車の価格交渉に注意して欲しい。
この下取り車価格交渉というのは、車両本体・各種オプション値引き額(値引率)を惑わす販売店側の隠し武器である。
車両見積もりを各販売店で比べる客はいるが、下取り車を各社周りどこが高く引き取るのかを競合する客はまだ少なく、車両販売価格やDOP・MOPの値引を渋る代わりに、下取り価格へ値引き分を上乗せをしたり、、車販売店ならではの裏技として利用される。
この事を念頭に置くと、初めて来店する時は、増車をする考えを述べておくと良い。
下取り車なしで新車購入の商談を開始し、限界値引額が引き出せた時点(限界地に近づけた時点)で、下取り車を下取りに出す旨を伝える2段組の方法が理想だ。
下取り車を下取りに出す旨を伝える場合でも、各中古流通販売店や、他新車販売店で下取り価格をだしてもらい、愛車の価値基準を調べておくのは必要である。
『悔しいです』
最後に金利交渉である。
この金利交渉については、全く交渉の余地がない場合があるというのは前置きとして伝えておこう。
新車各販売店で直接ローンを組む場合、金利設定は販売店で行っている為、容易いのだが、新車販売店で直接ローン取り扱っているところは少ない。
多くの新車販売点では、ローンは別のローン会社に委託している事が多いため、販売店独自で金利の引き下げをすることが出来ないのである。
金利については、販売店で行っている低金利キャンペーンを利用するのが一般的であり、このキャンペーンについては、発表間もない新車や、ボーナス商戦、年末商戦に起こりやすい。
住所地に近い販売店でキャンペーンを打ち出していない場合、少し足を伸ばしてもらい、隣の県や販売主体(会社)が違う販売店を覗いてみると、「近場ではキャンペーンはないが、隣県ではキャンペーンを行っていた」というのは、良く聞く話なので、少しでも予算を浮かせたいユーザーは、散歩がてらに足を伸ばしてみては如何だろうか。
※各項目の値引き率は、筆者が独自でインタビューまたはインターネットで収集した情報を平均化した数値である。
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